★茅葺き屋根の思想とは?
日本の夏場は気温35度、湿度85%と亜熱帯気候(亜熱帯地方には冬はありません)のような
高温多湿の毎日が続きます。一方、冬は気温は氷点下にもなり、湿度も20%台まで低下する、
北半球では最も特殊な気候風土です。これは東西南北に長い日本列島では北半球の他の国と比較した場合、北海道も含む(沖縄を除く)全部の地域で言える事です。
どんなに家づくりが進化しても、このような特殊な気候風土の日本の国土に家を建てる場合、
夏も冬も家の健康と住む人の健康を「水分管理」と言う不思議な機能を持つ事で維持して来たのが茅葺き屋根の家屋であり、その思想を絶対に無視出来ないのです。
茅葺き屋根には年中、大量の水分を保有しております。夏場は日射熱や高い気温でこの
茅葺き屋根から水分が蒸発して家屋内の温度を放出します。一方、乾燥する冬場は、
その茅葺き屋根から水分が家屋内に放出されて、住む人の身体から湿気が蒸発(蒸発する時体温を奪う)する事を防ぎます。
また、真壁と言って柱や土台などの構造材が常に空気に触れており、腐朽菌の発生を
抑制してきました。また、玉石の基礎を用い、床下の乾燥を維持し、地震力を吸収するように出来ており、住む人の健康と家自体の健康を守ってきました。先人達が千年以上もかけて培った、
匠の技と知恵の結集と言えるでしょう。
こうした特殊な日本の気候風土の中で、日本の断熱仕様の基本は、布団と同じグラスウール断熱材で乾燥した空気を静止させる事で成立しますが、家の性能は5年10年のサイクルではありません。30年も50年も壁の中、床下の中に充填された断熱材が、常に乾燥したままになっている保証は誰もできません。
現在、一般に供給されている家に茅葺き屋根の思想など微塵も生かされていないのです。
「ファースの家」は徹底して、この茅葺き屋根の思想を新建材で作られる、
現代建築の中に生かしております。






