後悔しない間取りの作り方

 

ネットでは間取りに関する情報が溢れています。
でも、いざ自分の敷地や予算に当てはめると、うまくいかない事が多いようです。

 

 

家族構成や暮らし方もそれぞれ違うので「これが正解！」というものはありません。

春日工務店ではお客様のご要望をお伺いし、暮らし方や敷地に合わせて１つ１つ丁寧に作り上げています。
同時にご予算・工法・耐震・外観についても考えていくことになります。

それらを全部まとめて、お客様に納得いただいて「これが最善！」と思っていただける間取りを目指しています。

今回はA様邸の間取りができるまでを簡単に紹介します。

 

 

 

 

1：玄関ポーチに宅配BOXが置きたい

2：通り抜けられるシューズクロークが欲しい

3：玄関近くにトイレ

4：広いLDK

5：リビング階段

6：パントリー

7：脱衣コーナーと洗面台を分ける

8：ランドリールーム

9：2階に夫婦の寝室と子ども部屋２つ

10：2階にトイレとウォークインクローゼット

11：趣味でアクセサリーを作っているので、その道具や材料の収納場所

 

 

 

 

 

 

 

 

① 階段
回り階段で３段になっているのは危ないです。
内回りして踏み外す可能性が大きいです。

② トイレ
リビングのドアとトイレのドアが当たるので出入りしにくいです。
それにリビングの横が壁１枚でトイレ…というのは音とか大丈夫ですか？

③トイレの窓
トイレの窓が玄関ポーチにあるのも、ちょっと気になりませんか？

④ ランドリールーム
脱衣と同じ空間なので、誰かが入浴中だと他の家族がこの部屋に入れない可能性があります。

⑤ 収納
パントリーは広くていいですが、その分おもちゃとか生活用品をしまう収納がちょっと足りない気がします。

⑥ ２階の形
凹凸があり複雑な形状なので屋根も複雑になります。
外観やコストを考えると凹凸をなくす方がいいですよ。

 

 

 

 

 

 

① トイレ
音に配慮して、リビング横から移動させました。
トイレの窓も気にならなくなり、ドア同士がぶつかる事もありません。

② 家事ラク室
帰宅してすぐに着替えができるように、リビングを通らずに家事ラク室へ出入りできます。
来客時は青い点線のところにロールスクリーン等をつけて目隠しすればいいかな…と。

③ 脱衣コーナー
脱衣コーナーだけを独立させました。
洗濯機横のカウンターでアイロンを掛けたり、タオルをたたんだりできます。
カウンターの下には下着やタオル類を収納できます。

④ リビング収納
リビングにあふれそうなおもちゃや生活用品をしまうところです。
通り抜けて家事ラク室へ出入りできるので便利です。

⑤ パントリー
リビング収納とパントリーを兼ねています。

⑥ 階段
コの字階段をL字に変更。
回り階段部分も２段になり、昇り降りしやすくしました。

⑦ ウォークインクローゼット
家族みんなが使えるように、廊下からと寝室から出入りできるようにしました。

⑧ 2階トイレ
前回のプランでは、キッチンの上あたりにトイレがありました。
気分的に嫌かと思って今回は少しずらしています。
窓はないですが、横から出入りできるのは使い勝手がいいです。

その他、２階の形もスッキリとした四角になりました。
ちなみに、赤い点線は動線（人の動き）を示しています。
こんな感じで回遊できると、解放感が出たり、家事がしやすくなるというメリットがあります。

 

 

 

 

 

1：キッチンとダイニングが横並び
友達の家がこの並びで、配膳や片付けがすごくラクそうでした。

2：アクセサリー作りのアトリエ
ダイニングテーブルで作業するつもりでしたが、食事の度に片付けるのも面倒で。
できれば子ども達の勉強にも使えるスペースが欲しいです。

3：セカンド洗面台
来客時、家事ラク室に入ってもらうのはちょっと…。
どこかにもう１つ手を洗える場所があると嬉しいです。

 

 

 

 

① セカンド洗面台
トイレの中にあった手洗器をやめて、廊下にゆったりサイズのものを設置しました。
トイレの後はもちろんですが、帰宅時や来客時にも使えます。
背面の階段下収納にはトイレットペーパー等のストック品がしまえます。

② 家事ラク室
回遊動線はそのままで広くなっています。

③ 脱衣コーナー
下着やパジャマ・タオル等を置ける棚が増えました！

④ 横並びキッチン
キッチンとダイニングを横並びにしました。
キッチンと家事ラク室も近くで家事動線もいい感じです。
冷蔵庫横の収納をパントリーとして使ってください。

⑤ アトリエ
キッチンに近いので、お子さんの宿題も見てあげやすいです。
ここも青い点線のところにロールスクリーンをつければ、散らかっていても目隠しできます。

⑥ 可動棚
上の方にはアクセサリー雑貨を。
下の方には学用品やおもちゃを収納しておけば、必要な時にサッと出し入れできます。
収納する物によって棚の高さが変えられるので便利です。

⑦ 2階トイレ
窓をつけて、家事ラク室の上に配置しました。

⑧ ウォークインクローゼット
通り抜けはできませんが、左右で見渡せるのでどこに何があるかよく分かります。

 

 

 

 

 

 

こうやって間取りが決まると、次は窓の位置やサイズを細かく検討していく事になります。
（実際は間取りと同時に、ある程度の外観も決まっていきます）

暮らしやすい家にするためには設計士の提案力が必要です。
同時に、お客様自身が『とりあえずダメ元でも希望は全部伝える』のが大事。

春日工務店では、お客様の暮らしに寄り添ったご提案をしています。